グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



TOP >  耳鼻咽喉科 >  3つの専門外来 >  舌下免疫療法

舌下免疫療法



他院で舌下免疫療法をすでに行っている方の継続治療も可能です(初回導入は7月以降、他院からの継続治療は開院後から可能です)。以前のアレルギー検査結果等のデータがあればお持ちください。

舌下免疫療法とは?

舌下免疫療法は、アレルギーの原因物質(スギ花粉、またはダニ)を含んだ錠剤を「1日1回、舌の下に1分間保持した後、飲み込む」ことにより、体質を改善させる治療法です。
現在は、スギ花粉症、またはダニアレルギーの患者さん用の錠剤が処方できるようになっています。(他の種類のアレルギーの患者さん用の薬は、まだ実用化されていません。服用前に確定診断が必要です。)
 
毎日、家庭で錠剤の服用を続けることにより、体を徐々にアレルギーの原因物質に慣らしていく治療です。

舌下免疫療法の長所、短所

長所

  • 家庭で治療を続けることが出来る
  • 著明に有効となった場合は、他のアレルギー薬が不要になることもある
  • 3~5年の治療で効果が現れた場合は、治療終了後も効果の持続が期待できる
  • 約6割の方が症状が軽くなり、約2割の方がほとんど症状がでなくなると報告されている。

短所

  • 長期間(3~5年)かかり、毎日の服用が必要となる
  • 服用前後2時間は、激しい運動、アルコール摂取、入浴ができない

舌下免疫療法が受けられない方

下記に当てはまる方は、舌下免疫療法を行うことができません。

  • 5歳未満、または65歳以上の方
  • 重症気管支喘息の方
  • 1ヵ月以内に抜歯した、もしくは口内炎などの症状がある方
  • 悪性腫瘍、または免疫系の病気(自己免疫疾患など)がある方
  • 重症の心疾患、肺疾患及び高血圧症がある方
  • 妊婦の方、授乳中の方
  • 全身ステロイド薬を内服もしくは注射薬投与を受けている方

「気管支喘息の方」については、小児科や呼吸器内科では舌下免疫療法を行える場合があるため、他院での相談をお願いいたします。

「妊婦の方」については、妊娠中の治療開始はできませんが、舌下免疫療法中に妊娠した場合でも治療継続は可能です。

舌下免疫療法の副作用

次のような副作用が現れるおそれがあります。

・口の中の副作用(口内炎、かゆみ、舌の下の腫れ)
・唇の腫れ
・喉の刺激感、不快感
・耳のかゆみ
・くしゃみ、鼻水 など

いずれも多くの場合は一時的な症状ですが、治療開始初期に現れることがあり、とくに服用後30分以内は注意が必要です。副作用が現れた場合は、抗アレルギー薬を服用することにより、症状は改善されます。

治療の流れ

シダキュア(スギ花粉用の錠剤)、ミティキュア(ダニアレルギー用の錠剤)ともに、治療の流れは同じです。

*シダキュアは春の花粉飛散期には開始できません。当院では、6月~12月の間に治療開始しています。
*ミティキュア(ダニアレルギー用の錠剤)の開始時期は、とくに決まったものはありません。
診察・検査
まず、通常の診察時間に鼻や喉の診察を行います。
お薬手帳、過去のアレルギー検査結果をお持ちの方は、持参してください。
原則的に、1年以内にアレルギーの血液検査を受けたことのない方には、血液検査を行っています。
医院にて投薬(初回投与日)
予約をお取りし後日来院していただきます(この際は、説明や、同意書の記入手続き、初回の服用などに時間を要すため、診察終了時間の1時間半前までにご来院ください)。
血液検査の結果をみて、舌下免疫療法を開始するかどうかを決定します。
当日の体調に問題ない場合、病院内で1回目の服用を行います。
服用後30分は院内に待機していただき、問題なければこの日は終了となります。
2回目以降
初回投与日の1週間後に再来院していただきます。
治療継続可能な場合、それ以降は1ヵ月に1回の来院となります。