耳の症状
耳あか
症状
お子さんの耳あかは耳の穴が狭いため溜まりやすいことがあります。
また耳掃除で耳あかを奥に押し込んでしまうこともあります。
また耳掃除で耳あかを奥に押し込んでしまうこともあります。
治療法
外来にて耳あかを除去しますが、硬い耳あかの場合は耳あかを軟らかくする薬を使用し、耳あかを軟らかくしてから除去します。
外耳炎
症状
耳かきで強くさわりすぎると、外耳に傷がついて炎症が起き、かゆみや痛み、耳だれなどの症状が出ます。
治療法
塗り薬や、かゆみ止めの飲み薬で行いますが、耳の奥までかゆみや痛みがある場合は、点耳薬（耳の中に入れる液体の薬）を処方します。
中耳炎
急性中耳炎
症状
急性中耳炎は6歳までの子どもに多い病気です。
耳と鼻の奥とは耳管という管でつながっています。風邪をひいて鼻汁が増えた時などに、ウイルスや菌が、鼻→耳管→中耳へと入ることにより急性中耳炎が発症します。
耳と鼻の奥とは耳管という管でつながっています。風邪をひいて鼻汁が増えた時などに、ウイルスや菌が、鼻→耳管→中耳へと入ることにより急性中耳炎が発症します。
治療法
内服と耳の治療でほとんどの場合は改善しますが、くり返すことで滲出性中耳炎に移行する場合があるため注意が必要です。
滲出性中耳炎
症状
滲出性中耳炎も、小児に多い病気です。中耳に水（滲出液）がたまった状態となり、耳がつまった感じで、聴こえが悪くなります。
ほとんどの場合は痛みはなく「呼びかけに対しての反応が悪い」、「テレビの音量が大きい」ときは、滲出性中耳炎の可能性があります。
ほとんどの場合は痛みはなく「呼びかけに対しての反応が悪い」、「テレビの音量が大きい」ときは、滲出性中耳炎の可能性があります。
治療法
鼻の治療、内服薬で、滲出性中耳炎の多くは治癒しますが、治りが悪い場合は
- 鼓膜切開、鼓膜チューブ挿入といった外科的治療
- アデノイド切除手術、扁桃摘出手術
慢性中耳炎
症状
急性中耳炎が治りきらずに長引くと、慢性中耳炎に移行することがあります。慢性中耳炎では、鼓膜に穴が開いており（鼓膜穿孔と言います）、体調の悪い時に耳だれを繰り返します。
治療法
鼓膜の穴が小さい場合は処置で閉じることがありますが、大きい場合は鼓膜の手術が必要となります。保存的治療（耳洗浄、内服薬、点耳薬など）で耳をできるだけ良い状態に保つようにします。
耳管機能低下症
症状
耳と鼻の奥とは耳管という管でつながっています。
耳管狭窄症は、耳管がつまることにより、耳がつまった感じ（電車に乗ってトンネルに入った時の感じ、高い山に登った時の感じ）、自分の声がひびいて聴こえる、自分の呼吸の音が耳にひびくといった症状が起こります。
耳管狭窄症は、耳管がつまることにより、耳がつまった感じ（電車に乗ってトンネルに入った時の感じ、高い山に登った時の感じ）、自分の声がひびいて聴こえる、自分の呼吸の音が耳にひびくといった症状が起こります。
治療法
内服や処置などで治療を行います。
突発性難聴
症状
突然起きる原因不明の難聴です。
難聴に加えて耳鳴りやめまいを伴うこともあります。
難聴に加えて耳鳴りやめまいを伴うこともあります。
治療法
ステロイドや内服などで治療を行います。
発症から早めの治療が重要であるため、症状が見られた場合は早めの受診をおすすめします。
発症から早めの治療が重要であるため、症状が見られた場合は早めの受診をおすすめします。
メニエール病
症状
回転性めまい（ぐるぐる回るめまい）、主に低音部の聴力低下、耳のつまった感じ、吐き気の症状がくりかえされる病気です。ストレス、疲れ、睡眠不足が原因と考えられています。
治療法
内服にて治療を行いますが、ストレスや不眠などで再発する場合があるため、日常生活を整えて体調管理を行うことが大切です。
良性発作性頭位めまい症
症状
耳性めまいの原因で最多と言われており、頭の位置を傾けることでめまいが起きます。耳内部の前庭に存在する耳石が脱落して三半規管の中に入り込むことが原因です。起床や起床後にぐるぐる目が回り、数分以内で症状が落ち着きます。
治療法
内服やリハビリ療法で治療を行います。
前庭神経炎
症状
発症すると強い回転性めまいと吐き気・嘔吐が数日間継続します。
通常は耳鳴りや聴力低下はありません。
原因は、はっきりしていませんが、風邪などのウイルス感染の関与が疑われています。
通常は耳鳴りや聴力低下はありません。
原因は、はっきりしていませんが、風邪などのウイルス感染の関与が疑われています。
治療法
内服やリハビリ療法で治療を行います。
起立性調節障害
症状
起立性低血圧は耳の病気ではありませんが、耳鼻科で診察することの多い病気です。
起立時に血圧が下がる病気で、立ちくらみや浮動性めまい（フラフラするめまい）が起こります。若年者から高齢者まで、幅広い年代でみられます。ストレス、疲れ、睡眠不足で自律神経のバランスが悪くなった時に起こりやすくなります。
起立時に血圧が下がる病気で、立ちくらみや浮動性めまい（フラフラするめまい）が起こります。若年者から高齢者まで、幅広い年代でみられます。ストレス、疲れ、睡眠不足で自律神経のバランスが悪くなった時に起こりやすくなります。
治療法
可能ならば原因となる薬の中止と昇圧薬の内服治療を行います。また運動不足の解消（とくに下肢の筋力強化）や、水分補給など、生活習慣の改善が必要になることもあります。