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手術



多焦点眼内レンズ

当院では多焦点眼内レンズを選択できます。単焦点と比べた際のメリット、デメリット、料金を示します。眼底疾患がある方は原則使用できません。ご希望の際は診察時によく相談する必要があります。

単焦点眼内レンズ

ある1点の距離にピントが合う眼内レンズです。ライフスタイルに合わせ、遠くや手元など希望の距離にピントを合わせることも可能です。

遠方ははっきり見えますが、近くを見るときにはメガネが必要になります。

多焦点眼内レンズ (3焦点眼内レンズ)

多焦点眼内レンズの一種で、焦点を3つ持つ眼内レンズです。遠方(景色など)、中間(テレビやパソコンなど)、近方(本やスマートフォンなど)の広い範囲が見えます。

◎ 良い点
広い範囲が見える:遠くから近くまで、裸眼で良好な視力が得られます。
メガネへの依存が減る:日常生活の全て、もしくはほとんどでメガネが不要になることが期待されます。
生活の質の向上:手元の作業からアウトドアに至るまで、多彩な活動を不自由なく行えることにより、生活の質の向上が期待されます。

△ 注意すべき点
不快な光症状:特に夜間に、光がギラついてまぶしく感じる「グレア」や、光源の周りにぼんやりとした光の輪が見える「ハロー」といった不快な症状を感じる場合があります。これが原因で、夜間運転に支障をきたすことがあります。
見え方の質が低下する場合がある:はっきり見えないと感じる(=コントラストが低下する)場合があります。見え方に個人差があり、3焦点眼内レンズが合わない方もいらっしゃいます。

正常の見え方

グレア

ハロー

コントラスト低下

トーリック眼内レンズ

乱視を軽減するために使用される眼内レンズです。
一般的に、どれだけ眼内レンズの度数をきちんと合わせても、強い乱視がある場合には良い視力は見込めません。トーリック眼内レンズは、この乱視を直すために特別な形状が付加されています。ただし、全ての乱視を軽減できるわけではないので、医師の適切な診断結果に基づいて使用されます。
単焦点のトーリック眼内レンズに加えて、多焦点トーリック眼内レンズも広く使用されています。

強い乱視がある場合の見え方

患者様へ

多焦点眼内レンズを使用する白内障手術の選定療養に関するお知らせ
多焦点眼内レンズを使用する白内障手術を受ける場合、当院では選定療養の費用として、通常の診療費とは別に以下の金額をご負担いただきます。
多焦点眼内レンズの種類 金額
Vivinex ジェメトリック 300,000円(税込)
Vivinex ジェメトリック トーリック 340,000円(税込)
Vivinex ジェメトリックプラス 300,000円(税込)
Vivinex ジェメトリックプラス トーリック 340,000円(税込)
選定療養とは、患者さんご自身が選択して受ける追加的な医療サービスで、その分の費用は全額自己負担となります。令和4年より、術後の眼鏡使用の軽減を目的とした多焦点眼内レンズを使用する白内障手術は、厚生労働省が定める選定療養の対象となりました。
当院は多焦点眼内レンズの白内障手術を行う医療機関として届出をしています。多焦点眼内レンズの対象となる患者様には診察時に詳細をご説明致します。

患者の皆様には、ご理解いただきますよう宜しくお願い申し上げます。
令和7年12月8日 院長

白内障手術

進行した白内障に対して、混濁した水晶体を手術で取り除き、眼内レンズを挿入する手術を行うのが一般的です。手術は基本的に局所麻酔で行います。最近の手術では2 mm前後の切開創から超音波を発生する吸引器具を眼の中に挿入し、眼の中に水を灌流しながら混濁した水晶体の中身を吸引し、残した水晶体の薄い膜(水晶体嚢)の中に眼内レンズを挿入する方法で行われています。ただし非常に進行した白内障やもともと水晶体嚢を支える組織が弱い眼では、最初から、または術中に別の手術方法が選択されることもあります。白内障の手術は高度な医療技術と手術に携わる医療関係者の努力によって年々進歩してきました。手術時間が短いことが良い手術とか、切開が小さく簡単な手術といった間違った認識がありますが、手術時間は白内障の程度や病状によって異なり、また、手術の合併症によって重篤な視力障害が生じる場合もあります。

①2㎜前後の傷口から手術を行います

②水晶体嚢を切開します

③超音波によって白内障を取り除きます

④眼内レンズを挿入します

眼内レンズについて

水晶体は目のピント調節を行う役目をしていますが、白内障手術の際にはこれを取り除きます。眼内レンズは水晶体の代わりに目の中に入れる人工の水晶体です。眼内レンズにはさまざまなタイプのものがあります。ほとんどが小さな切開から挿入できる生体適合性の高い柔らかい素材(アクリル樹脂、シリコンなど)が使われています。眼内レンズは水晶体と違ってすべての距離にピントをあわせることはできません。現在最も多く使用されているのは、単焦点眼内レンズですが、より広い範囲にピントがあう多焦点レンズもあります。
多焦点眼内レンズは選定医療(療養全体にかかる費用のうち、基礎部分は保険で給付され、特別料金部分については全額自己負担になる)または全額自己負担となっており、各施設において診療費が異なります。また、単焦点・多焦点のいずれの眼内レンズにも、乱視を同時に矯正する効果をもつ眼内レンズ(トーリック眼内レンズ)もあります。どの眼内レンズを使うかは、患者さんの眼の状態やライフスタイルに応じて使い分けられています。最新の眼内レンズや費用が高額となる眼内レンズが優れているというわけではなく、また、すべての患者さんに向いているというわけではありませんので、担当医とよく相談して眼内レンズを選択することが重要です。

手術後の注意点
手術後、青みがかって見える感覚を自覚される場合があります。この現象は特に問題はなく、多くは経過とともに慣れて感じなくなります。また、若年の患者さんの場合は少し黄色がかって見えることがあります。この現象も経過とともに慣れてきます。
多焦点眼内レンズは単焦点眼内レンズと比較して眼鏡の必要性が減少します。すなわち遠方の視力を保ったまま、中間から近方を眼鏡なしで見ることができ、これが多焦点眼内レンズの最大のメリットです。一方、術後のコントラスト感度(くっきり見えるかどうか)が単焦点眼内レンズよりも悪かったり、ハローやグレア(光源のまわりに光の輪が見えたり、夜間に光がにじんだりする症状)がでることもあり、一般に単焦点眼内レンズよりも見え方の質が低下します。また、術後の見え方に慣れるまでに単焦点眼内レンズよりも時間がかかることがあります。多焦点眼内レンズを希望される際は、手術のメリットやデメリットについて術前に眼科専門医とよく相談する必要があります。
術後管理の注意点としては、医師が処方した点眼液をささなければなりません。手術してから医師の許可が下りるまでは自身での洗顔や洗髪は控えて清拭のみとし、汚い手で目を擦らないようにし、清潔管理に注意する必要があります。通常の日常生活はすぐに再開できますが、処方された点眼液を怠らないことはとても大切です。
白内障は再発することはありませんが、長期的には、後発白内障(眼内レンズが入っている袋が濁る)や、他の病気で視力が低下してくることもありますので、異常を感じたときには受診してください。

網膜硝子体手術

網膜硝子体手術は、眼科治療のなかでも最も高度な手術治療とされています。
眼の硝子体と呼ばれる組織を除去し、網膜硝子体の病気を治す手術です。手術時間は平均1時間から2時間以上に及ぶこともあります。硝子体は水晶体と網膜の間にあり、コラーゲン繊維と水でできた眼球の大半を占めている透明な組織です。この硝子体が網膜を引っ張ったり、濁ったりすることで網膜剥離や、硝子体混濁といった病気を起こします。硝子体手術は白目の部分から非常に細い器具を眼内に挿入し、硝子体の切除や網膜の治療を行います(図)。硝子体カッターにより、出血や混濁した硝子体を切除して吸引除去します。また病気によっては、網膜上に張った膜を細長いピンセットの様な器具で除去したり、網膜の孔の部分をレーザー光線で固めます。病気によっては眼内に気体・ガスを注入し、病変部を圧迫したります。
よく見られる疾患で黄斑前膜や黄斑円孔では物がゆがんで見えたり見えにくくなります。
網膜剥離は視野が欠けたりゴミが飛んで見えたりする飛蚊症を感じます。
※年齢によっては、白内障手術 を同時に行う必要があります。

対象疾患

黄斑上膜、黄斑円孔、硝子体出血、網膜剥離(当院で対応が難しい症例は高度医療機関へ紹介となります)、糖尿病網膜症、水晶体核落下、眼内レンズ脱臼等

緑内障手術

緑内障は眼圧を低く抑えることが、視野障害の進行を遅らせることに有効と考えられています。眼圧を低く抑える治療法として点眼薬による薬物療法が基本となりますが視野障害が進行する場合、さらに眼圧を下げるために手術が必要になります。
まずは眼内の線維柱帯(排水管の様な組織、図参照)という組織を切りひろげる手術を行います。元々は機能していた排水管が詰まってしまい、その目詰まりを切りひろげることで解消するようなイメージです。従来の眼外からアプローチする方法と負担の少ない眼内からアプローチする方法を当院では行います。切開の際に眼内に出血が混じるため、術後しばらくは見えにくいですが数日で改善することがほとんどです。
それでも術後に視野が進行する方は濾過手術が必要になってきます。

下眼瞼内反症手術(逆まつげ)

下眼瞼内反症は下の瞼が内側にひっくり返りまつ毛が目に当たって異物感や痛みを伴います。瞼を外側に向ける手術を行います。

眼瞼下垂手術

瞼が下がっている状態が眼瞼下垂ですが瞼の位置が下がっているものと、皮膚が垂れているもので術式が変わります。診断後手術方法をご説明します。眼科での手術は視機能向上が目的であり整容面を特に気にされる方は形成外科をご紹介いたします。

霰粒腫手術

脂の出る腺が慢性的に炎症を起こし粥状の分泌物がたまってしこりを形成する病気です。
進行度により皮膚側から切除する場合と瞼の裏側から切除する場合があります。
高齢者は脂腺癌の可能性があり病理検査を行います。

翼状片手術

結膜という透明な膜が異常増殖し角膜に侵入してくる病気です。紫外線やほこり、乾燥などが原因でゴルフやサーフィンをされる方に多い傾向があります。
異常結膜を切除し正常結膜で覆い角膜への侵入をブロックする手術を行いますが再発することもあります。